1現在の流行状況
(2026年第40週・9/28〜10/4)
(同週・前週7.17から増加)
(2026年9月17日〜)
出典:東京都感染症情報センター 週報・インフルエンザ流行状況(2026年第40週)/厚生労働省 発生状況(日刊薬業 2026年10月9日報道)
2026年は8月下旬に東京都で「夏季流行入り」し、9月17日には注意報基準を超えました。前シーズンより1か月以上早い流行で、8月末以降、都内では小学校を中心に460以上の施設で学級閉鎖などが報告されています。今シーズン都内で検出されているウイルスは、A型(H1N1pdm09)が中心です。例年の流行のピークは1〜2月のため、この先も流行が続く可能性があります。
2症状・潜伏期間(かぜ・コロナとの違い)
インフルエンザは、感染してから1〜3日ほどの潜伏期間のあと、急な38℃以上の発熱で始まることが多いのが特徴です。発熱とともに、頭痛・関節痛・筋肉痛・強いだるさなどの全身の症状が出て、遅れてのどの痛み・咳・鼻水などが続きます。
| インフルエンザ | かぜ(普通感冒) | 新型コロナ | |
|---|---|---|---|
| 始まり方 | 急に高熱が出る | ゆるやか | のどの痛みから始まることが多い |
| 熱 | 38〜40℃の高熱が多い | 微熱程度が多い | 微熱〜高熱までさまざま |
| 全身症状 | 関節痛・筋肉痛・強いだるさ | 少ない | だるさ・頭痛など |
| のど・鼻 | 熱に続いて出ることが多い | 中心となる症状 | 強いのどの痛みが多い |
*症状だけでインフルエンザと新型コロナを見分けることは難しく、診断には検査が必要です。新型コロナについては新型コロナウイルス感染症のページをご覧ください。
3受診の目安・危険なサイン
高齢の方、乳幼児、妊娠中の方、持病(呼吸器・心臓・腎臓の病気、糖尿病など)のある方は、肺炎などの合併症を起こしやすいため、早めの受診をおすすめします。治療薬は発症から48時間以内に始めると効果的です。
インフルエンザが心配なときは、予約や事前のご連絡なしで、その日のうちに診察・検査・お薬の処方まで受けられます。診療時間内(最終受付:午前12:40/午後17:40)にそのままご来院ください。発熱のある方は、院内の動線を分けて対応します。
- 息苦しい、呼吸が速い、胸が痛い
- 意識がぼんやりしている、呼びかけへの反応が悪い
- けいれんが起きた(特に5分以上続く場合は救急車を)
- 水分がとれない、半日以上おしっこが出ない
- いったん熱が下がった後に再び高熱が出た、咳がひどくなった
- お子さんの異常な言動(急に走り出す、意味不明なことを言う など)
インフルエンザでは、治療薬の有無や種類にかかわらず、急に走り出す・部屋から飛び出そうとするなどの異常行動がみられることがあります。発熱から少なくとも2日間は、お子さんを一人にしない、窓や玄関の施錠を確認するなどの対策をお願いします(厚生労働省の注意喚起)。
4検査と費用
インフルエンザの診断は、鼻の奥を綿棒でぬぐう迅速抗原検査で行います。結果はインフルエンザ単独の検査で約5分、新型コロナとの同時検査で10〜15分でわかります。同時検査も保険診療で行っています。
インフルエンザが心配なときは、予約や事前のご連絡なしで、その日のうちに診察・検査・お薬の処方まで受けられます。診療時間内(最終受付:午前12:40/午後17:40)にそのままご来院ください。発熱のある方は、院内の動線を分けて対応します。
検査を受けるタイミング:発症直後はウイルスの量が少なく、陰性になることがあります。発熱から12〜24時間ほど経つと陽性が出やすくなります。ただし治療薬は発症48時間以内が効果的なため、つらい症状がある場合や重症化リスクの高い方は、早めにご来院ください。結果が陰性でも症状からインフルエンザが強く疑われる場合は、医師の判断で治療を行うことがあります。
検査費用の目安(保険診療・3割負担の場合)
| 検査 | 3割負担の目安 |
|---|---|
| インフルエンザ迅速抗原検査(単独) | 約830円 |
| 新型コロナ・インフルエンザ同時検査 | 約1,110円 |
*検査料と免疫学的検査判断料を合わせた金額の目安です(2026年度診療報酬:インフルエンザ抗原定性132点、SARS-CoV-2・インフルエンザ抗原同時検出定性225点、判断料144点)。
*このほかに初診料・再診料などの診察料、処方料・お薬代がかかります。1割・2割負担の方、公費助成のある方は金額が異なります。
5治療薬・こどもの治療
インフルエンザの治療薬(抗インフルエンザ薬)は、ウイルスが増えるのを抑えて熱が出ている期間を短くするお薬です。発症から48時間以内に使い始めると効果的です。健康な成人では自然に治ることも多いため、症状や重症化リスクをふまえて医師と相談のうえ使用を判断します。
| お薬 | 使い方 | 特徴 |
|---|---|---|
| タミフル® (オセルタミビル) | 飲み薬 1日2回・5日間 | カプセルとドライシロップ(粉薬)があり、乳幼児から使える。使用経験が最も多いお薬。 |
| ゾフルーザ® (バロキサビル) | 飲み薬 1回のみ | 1回の服用で治療が完了。錠剤に加え、2025年11月に小児向けの顆粒(イチゴ味)が発売され、体重の軽いお子さんにも使えるようになった。 |
| イナビル® (ラニナミビル) | 吸入薬 1回のみ | 1回の吸入で治療が完了。しっかり吸い込めることが必要。 |
| リレンザ® (ザナミビル) | 吸入薬 1日2回・5日間 | 専用の器具で吸入する。吸入ができれば小児にも使える。 |
*タミフル®・リレンザ®は、熱が下がっても処方された5日分を最後まで使い切ってください。
*解熱剤は、小児ではアセトアミノフェン(カロナール®など)を使います。治療薬と併せて当院で処方します。市販の解熱剤の中にはインフルエンザのときに避けたほうがよい成分を含むものがあるため、自己判断での使用はご注意ください。
こどものインフルエンザ治療(当院の方針)
当院では、お子さんのインフルエンザ治療には主にイナビル®(吸入)またはゾフルーザ®(顆粒または錠剤)を処方しています。ご希望があれば、リレンザ®(吸入)やタミフル®(ドライシロップ)も処方できます。
お子さんによって、「吸入が上手にできる」「粉薬なら飲める」「錠剤が飲める」など、できることはさまざまです。当院では、年齢・体重に加えてお子さんにできそうな治療方法を保護者の方と一緒に確認しながら、無理なく続けられるお薬を選んでいます。
6出席停止・出勤の目安
| 学校(小学生以上) | 発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまでは出席停止 |
|---|---|
| 幼稚園・保育園 | 発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後3日を経過するまで |
| 大人(仕事) | 法律上の決まりはありませんが、上記と同様に発症後5日・解熱後2日を目安に休むことが推奨されます。職場の規定がある場合はそちらに従ってください。 |
*発症した日・解熱した日は数えず、翌日を1日目として数えます。
出典:学校保健安全法施行規則
7当院の対応
- 予約・事前のご連絡は不要です。発熱のある方も、診療時間内にそのままご来院ください(最終受付:午前12:40/午後17:40)。
- 感染症が疑われる場合は、院内の動線を分けて対応します。
- 迅速検査(インフルエンザ単独、または新型コロナとの同時検査)を行い、その日のうちに治療薬を処方します。
- 大人もお子さんも診療しています。お子さんのお薬は、できそうな方法を一緒に確認して選びます。
- 陽性の場合、接触が疑われるご家族のご相談にも対応しています。
8予防・ワクチン
ワクチン接種
インフルエンザワクチンは、かかったときの重症化を防ぐ効果が期待できます。当院では、注射の不活化ワクチン(予約不要)と、鼻にスプレーするフルミスト®(予約制)を実施しています。今シーズンすでにインフルエンザにかかった方も、別の型に備えて接種をおすすめしています(体調が回復してから1〜2週間後を推奨)。
インフルエンザワクチンの詳細はこちら → フルミスト®の詳細はこちら →
*抗インフルエンザ薬を使った後にフルミスト®を接種する場合の間隔については、インフルエンザワクチンのページで説明しています。
日常の感染対策・家庭内での注意
- 手洗い・手指消毒:外出後・食事前・トイレの後はこまめに
- 換気・加湿:空気が乾燥するとウイルスが広がりやすくなります(湿度50〜60%が目安)
- マスク・咳エチケット:咳やくしゃみがある方はマスクを着用
- 家族がかかったら:できるだけ部屋を分け、タオル・食器の共用を避ける
- 休養と栄養:十分な睡眠とバランスのよい食事で体調を整える
発熱・インフルエンザが心配な方も、予約・事前連絡なしでそのままご来院いただけます
9アクセス・診療時間
渋谷駅から徒歩5分。詳しいアクセス方法・診療時間は下記よりご確認ください。
アクセス・診療時間はこちら →
