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実際に接種したお子さんの声・スタッフの家族の話
注射のときはすごく暴れていたのに、フルミストをやったら「あれ?これで終わりなの?」とキョトンとした表情に。あっという間に終わって拍子抜けしていました。
「注射は嫌だけど、これならまたやりたい」と自分から希望するようになったお子さんもいます。
*当院院長の孫6名(副院長の子ども2名を含む)も全員フルミストで接種しています。スタッフの家族にも自信を持ってお勧めできるワクチンです。
フルミスト®(製造販売:アストラゼネカ)は、注射ではなく鼻に噴霧するタイプの生ワクチン(弱毒化生ウイルスワクチン)です。米国では2003年から使用されており、英国では2013年より小児の定期接種として国家プログラムに組み込まれています。日本では2024年10月に承認・発売となりました。
✅ 針を使わない:鼻腔内への噴霧で接種完了。注射が苦手なお子さんにも無理なく受けられます。
✅ 1回接種で完了(接種歴がある場合):接種経験のある2〜17歳は1回。初回接種の2〜8歳は2回(4週以上あけて)。
✅ 粘膜免疫を誘導:注射ワクチンにはない鼻腔粘膜の IgA 抗体が産生され、ウイルスの侵入口で直接ブロックします。
✅ 特に2〜6歳で高い有効性:複数の大規模臨床試験で、この年代では注射ワクチンを大幅に上回る予防効果が示されています。
*フルミストは生ワクチンのため、重篤な免疫不全のある方、重症喘息の方などは接種できません。詳細は下記「副反応・禁忌」をご確認ください。
フルミスト(LAIV:経鼻弱毒化生インフルエンザワクチン)の有効性は、大規模な無作為化比較試験・観察研究・系統的レビューによって幅広く示されています。特に幼小児(2〜6歳)における注射ワクチン(IIV)との比較優位性は一貫したエビデンスです。
6か月〜71か月の小児8,352名を対象とした国際多施設共同RCT。LAIV(経鼻)群は不活化注射ワクチン群と比較し、インフルエンザ確定例を54.9%有意に少なく抑えた(p<0.001)。
6〜59か月の小児を対象とした大規模RCT(n=約8,000)。2シーズンにわたる追跡でLAIVの不活化ワクチンに対する相対的有効率向上を確認。幼少期の粘膜免疫誘導の重要性を示す根拠となった。
コクランレビュー(Jefferson et al. 2018)は複数RCTを統合し、小児(特に2〜6歳)においてLAIVが不活化ワクチンを上回る予防効果を持つことを確認。粘膜IgA産生による侵入口での防御が有効性の鍵とされている。
英国は2013年よりフルミストを2〜17歳の定期接種として全国展開。Public Health England の報告では、プログラム導入後に小児のインフルエンザ関連医療受診・入院が有意に減少したことが確認されている。
日本での承認(2024年):国内第III相臨床試験(日本人2〜18歳対象)での有効性・安全性確認を経て、2024年10月に厚生労働省より承認。国内でも使用実績が蓄積されつつあります。
フルミストの優位性は、インフルエンザウイルスが侵入する鼻腔・咽頭の粘膜面に直接免疫を誘導する点にあります。注射ワクチンでは誘導しにくい粘膜型 IgA 抗体が産生され、ウイルスが体内に入り込む前段階でブロックします。
鼻腔粘膜に分泌型 IgA を産生。ウイルスの侵入口での防御が可能。注射ワクチンでは得られない局所免疫。
生ワクチン特有の細胞性免疫も誘導。ワクチン株と異なる変異株に対しても一定の交差反応性が期待できる。
フルミストのウイルスは体温(37℃)では増殖しにくい。鼻腔(約33℃)でのみ増殖し、肺・気道への侵達性がない。
*注射ワクチン(IIV)も引き続き有効なワクチンです。2歳未満・接種禁忌に該当する場合は注射ワクチンをご選択ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 2歳〜18歳(2歳未満・19歳以上は適応外) |
| 接種回数 | 初回接種の2〜8歳:2回(4週以上あけて) 接種経験あり・9〜18歳:1回 |
| 費用(任意接種) | 8,000円(税込) |
| 定期接種の扱い | お住まいの自治体の補助対象となる場合があります。詳細は各自治体のホームページをご確認ください。 |
| 接種方法 | 鼻腔内スプレー(左右各0.1mL、計0.2mL)。注射不要。 |
| 接種時期 | 例年10月〜12月上旬(インフルエンザ流行前)。2回接種の場合は遅くとも11月上旬に1回目を。 |
| 特に推奨 | 2〜6歳(エビデンスが最も充実)、注射が苦手なお子さん、保育園・幼稚園・学校生活を送るお子さん |
当院はフルミスト発売当初より接種を行っており、多くのお子さんへの接種実績があります。
インフルエンザワクチンの種類・その他の予防接種については予防接種一覧ページをご覧ください。
フルミストは生ワクチンですが、重篤な副反応は非常にまれです。接種後に見られる反応のほとんどは数日以内に自然に消失します。
| 副反応 | 頻度・内容 |
|---|---|
| 鼻水・鼻づまり | 最も多い。鼻腔内でのワクチンウイルス増殖による。数日で改善。 |
| 発熱 | 軽度の発熱が生じることがある(特に2〜6歳に多め)。重篤な発熱は非常にまれ。 |
| 頭痛・倦怠感 | 成人・年長児で報告あり。通常軽微で数日以内に改善。 |
| 喘鳴(ぜーぜー) | 2歳未満の乳児で喘鳴が増加する可能性があり、2歳未満は適応外。 |
⚠️ 接種できない方:重篤な免疫不全(HIV感染・骨髄移植後など)、重症喘息・活動性喘鳴のある方、アスピリン服用中の小児(ライ症候群リスク)、妊婦、アナフィラキシーの既往(ゼラチン・ゲンタマイシン)
⚠️ 慎重投与が必要な方:中等度の喘息・反復性喘鳴、心疾患・腎疾患・肝疾患・代謝性疾患の基礎疾患がある方、けいれんの既往のある方
⚠️ 接種後の注意:接種後2週間は免疫不全者との濃厚接触を避けることが望ましい(生ワクチンのため)。
*接種の可否は診察時に医師が確認いたします。お子さんの状態についてご不安な点があれば、接種前にお気軽にご相談ください。
最大の違いは投与経路と免疫の種類です。注射ワクチン(不活化ワクチン)は血中に IgG 抗体を産生しますが、フルミストは鼻腔粘膜に分泌型 IgA 抗体も産生します。インフルエンザウイルスは鼻から侵入するため、粘膜で直接ブロックできるフルミストは特に幼小児(2〜6歳)で注射ワクチンを大幅に上回る予防効果が示されています。また、フルミストは弱毒化生ウイルスを使用するため、細胞性免疫(T細胞免疫)も誘導します。
フルミストのウイルスは、体温(37℃)では増殖しにくいよう設計された「低温弱毒化株」です。鼻腔内(約33℃)では免疫応答に必要な程度の増殖を行いますが、気管・肺(体温に近い温度)では増殖できません。そのため、インフルエンザ様症状が出ることは通常ありませんが、鼻水・軽微な発熱が数日続くことはあります。
2〜8歳で初めてインフルエンザワクチンを接種する場合は2回接種(4週間以上の間隔をあけて)が必要です。過去にインフルエンザワクチン(フルミストまたは注射ワクチン)を接種したことがある2〜17歳は1回接種で十分です。9〜18歳は接種歴によらず1回接種です。
定期接種の場合、お住まいの自治体が費用の一部または全部を負担します。自治体によって対象年齢・補助額が異なりますので、お住まいの区市町村のホームページをご確認ください。定期接種の対象外となる場合は任意接種(自費:8,000円)となります。いずれの場合も、当院での接種内容に違いはありません。
重症喘息・接種時点で活動性の喘鳴(ぜーぜー)がある場合は接種できません。軽〜中等症の管理されている喘息の場合は慎重投与となり、医師が状態を確認したうえで判断します。喘息のあるお子さんは接種前に必ずお申し出ください。なお、喘息のお子さんがインフルエンザに罹患すると重症化しやすいため、接種が難しい場合は注射ワクチンを検討します。
フルミストは生ワクチンのため、他の生ワクチン(麻疹・風疹・水痘など)との接種間隔については27日以上あける必要があります。不活化ワクチン・コロナワクチン(mRNAワクチン)との同時接種については、医師の判断のもとで対応しています。接種前にご相談ください。
フルミストの国内承認は2〜18歳を対象としており、19歳以上は適応外となります。成人の方には注射タイプのインフルエンザワクチンをご案内しています。なお、65歳以上の方には2026年秋より高用量インフルエンザワクチン(エフルエルダ®)の提供も予定しています(エフルエルダのページはこちら)。
✅ 2026年シーズンの予約受付は9月下旬より開始予定です。受付開始時にTOPICSおよびLINEにてご案内いたします。
✅ ワクチン接種のみの場合、診察料はいただいておりません。
*ネット予約は受付開始後にご利用いただけます。受付開始前のお問い合わせはLINE・電話にてどうぞ。
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