〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-7-5 青山セブンハイツビル2F 
JR・東京メトロ 渋谷駅より徒歩 約5分、東京メトロ 表参道駅B2出口より徒歩 約7分

予約不要で診察しております

午前   9:00~13:00 (12:40 最終受付)
午後 15:00~18:00 (17:40 最終受付)
※第1・3土曜は午前のみ診療              
休診日:第2・4・5土曜/日・祝日   

お電話でのお問合せ・ご相談はこちらへ

03-5485-3123
友だち追加
みずぼうそう(水痘)

2024〜2025年にかけて全国的に患者数が増加しています。コロナ禍で感染機会が減少した世代への感染が広がっており、成人例の割合も増えています。

ワクチン2回接種率がまだ十分でない年代(2014年以前生まれ)では未接種・1回接種のみの方も多く、引き続き注意が必要です。

参考:国立感染症研究所(NIID)東京都感染症情報センター

みずぼうそう(水痘)とはどんな病気?

水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella-Zoster Virus:VZV)による感染症です。非常に感染力が強く、免疫を持たない人が感染するとほぼ100%発症します。

感染経路は3つあります。

  • 空気感染:ウイルスが空気中に漂い、吸い込むことで感染(最も感染力が強い)
  • 飛沫感染:咳・くしゃみのしぶきを吸い込む
  • 接触感染:水疱・粘膜の分泌物への直接接触

潜伏期間は約2週間(10〜21日)。発疹が出る2日前から、すべての水疱がかさぶたになるまで感染力を持ちます。

・主に乳幼児〜小学校低学年に多いが、近年は成人・青年期の感染増加が報告されている

・かつては「一度かかれば終生免疫」とされていたが、加齢や免疫低下で帯状疱疹として再活性化するリスクがある(→ 将来の帯状疱疹予防にもワクチンが有効)


症状
みずぼうそうの症状イメージ
典型的な経過
  • 発熱・倦怠感(38度前後)から始まる
  • 顔・頭・体幹を中心に赤い丘疹(3〜5mm)が出現し、全身に広がる
  • 丘疹 → 水疱(みずぶくれ)→ 膿疱 → かさぶた(痂皮)の順に変化
  • 強いかゆみを伴う。約1週間ですべてかさぶたになり治癒

*発疹跡は数週〜数ヶ月残ることがあります。掻きむしると化膿・瘢痕(痕)が残りやすいため注意が必要です。

⚠ 重症化しやすいケース

成人・青年期の初感染(小児より重症化しやすく、肺炎・脳炎・肝炎を合併することがある)

免疫抑制患者(抗がん剤・ステロイド使用中、HIV感染者など)

妊婦(胎児への先天性水痘症候群リスク、新生児水痘リスク)

新生児(母体分娩前後の感染は重篤になりやすい)


治療

抗ウイルス薬(アシクロビル・バラシクロビルなど)を発疹出現後できるだけ早く(24〜48時間以内が理想)投与することで、症状の軽減・期間短縮が期待できます。小児にはシロップ製剤を使用することもあります。

かゆみ対策:軟膏(カチリなど)・抗ヒスタミン薬を使用

二次感染(細菌感染)予防:爪を短く切る、引っ掻かない

解熱剤の注意:アスピリン系は使用禁止(ライ症候群のリスク)。アセトアミノフェン(カロナール等)を使用

重症例・ハイリスク群:入院での点滴投与を検討する場合がある


ワクチンによる予防 定期接種(小児) 任意接種(成人)

最も確実な予防方法はワクチン接種です。2014年より定期接種(無料)となっており、現在は2回接種が標準です。

定期接種スケジュール(1歳〜3歳)
1
1回目:1歳〜(生後12〜15ヶ月が標準)
定期接種(無料)。できるだけ早く接種を推奨。
2
2回目:1回目から3ヶ月以上あけて(3歳誕生日前日まで)
定期接種(無料)。2回接種で予防効果が大幅に向上します。

1回接種だけでは約10〜15%の方が感染する可能性があります。2回接種完了で発症リスクを大幅に低減できます。

✅ ワクチン接種は帯状疱疹の将来的なリスク軽減にもつながります。

成人・接種歴のない方の任意接種(自費)

以下に当てはまる方は任意接種(自費)での接種をお勧めします。

  • みずぼうそうにかかった記憶がなく、ワクチン接種歴もない成人
  • 医療・保育・学校など感染リスクの高い職場に従事している方
  • 妊娠を希望している女性(妊娠前に接種。妊娠中は接種不可)
  • 免疫不全患者の家族・同居者

*抗体検査(血液検査)で免疫の有無を確認してから接種することもできます。

接触後の緊急接種

みずぼうそう患者と接触した場合、72時間(3日)以内にワクチンを接種することで80〜90%の発症予防・重症化抑制が期待できます。「接触したかもしれない」場合はお早めにご相談ください。


登校・登園・出勤はいつから?

学校保健安全法により、みずぼうそうは第2種感染症に指定されています。

出席停止の基準:「すべての発疹が痂皮化(かさぶた)するまで」

新しい水疱が出なくなり、すべてかさぶたになっていることを確認してから登校・登園が可能です。通常は発症から約7〜10日が目安です。

復帰の際は、学校・保育園の指示に従い、医師の登校許可証(治癒証明)が必要な場合は受付にお申し出ください。

*職場への復帰時期については、職場の規定やかかりつけ医の指示に従ってください。


よくあるご質問
Q一度かかったことがあるのに、また感染しますか?
A自然感染による免疫は通常終生持続しますが、非常にまれに再感染することがあります。それより注意が必要なのは、ウイルスが体内の神経節に潜伏し続け、加齢・免疫低下をきっかけに帯状疱疹として再活性化するリスクです。帯状疱疹ワクチンによる予防もご相談ください。
帯状疱疹ワクチンについて →
Q子どものワクチン接種が1回しかできていません。2回目はいつでも接種できますか?
A定期接種(無料)は3歳の誕生日前日までです。それ以降は任意接種(自費)となります。1回目から3ヶ月以上あければいつでも接種可能ですので、できるだけ早く2回目を接種されることをお勧めします。
Q妊娠中ですが、家族がみずぼうそうにかかりました。どうすれば?
A妊娠中の水痘は、胎児への影響(先天性水痘症候群)や重症化のリスクがあるため、すぐに医療機関にご連絡ください。妊娠中はワクチン接種ができないため、抗体の有無を確認した上で、免疫グロブリン製剤(VZIG)の投与や抗ウイルス薬投与を検討することがあります。
Q大人がみずぼうそうにかかったことがないか心配です。
A血液検査(VZV-IgG抗体価)で免疫の有無を確認できます。抗体がない場合や低い場合は、ワクチン接種(2回)を推奨します。医療・保育・学校関係者など感染リスクの高い職種の方は特にご相談ください。
Qワクチン接種後でもかかることはありますか?
A1回接種の場合、約10〜15%で感染が起こることがあります(ブレイクスルー水痘)。ただし2回接種を完了していれば発症率は大幅に低下し、発症しても症状は非常に軽く、水疱数が少なく、発熱も短期間にとどまります。

【記事監修】

副院長 塩崎正嗣

副院長

塩崎 正嗣

東京慈恵会医科大学医学部卒・同大学院博士課程修了

東京慈恵会医科大学附属病院(感染制御部・総合診療科)、大手航空会社常勤産業医などを経て、現職。感染症治療・予防医学・小児科診療に意欲的に関わる。2児の父。

みずぼうそうは「軽い病気」というイメージがありますが、成人での初感染や免疫の低い方では重症化することがあります。ワクチン2回接種の普及と、接触後の早期対応が大切です。

診療時間

 
午前
午後

お電話での問合せはこちら

03-5485-3123

診療時間
午前診療 9:00~13:00
(12:40最終受付)
午後診療 15:00~18:00
(17:40最終受付)
△土曜日は午前のみ診療
休診日
第2・4・5土曜/日曜・祝日