1.当院における肥満治療について(自由診療)
本ページに記載のGLP-1製剤による肥満症治療は、すべて自由診療(全額自己負担)です。保険診療での処方は行っておりません。詳細を以下にご説明します。
ウゴービ®・ゼップバウンド®は肥満症(高度肥満症)の保険適応がありますが、保険診療には厚生労働省が定める非常に厳格な施設基準(肥満症の総合管理体制・多職種連携・登録医療機関要件・継続管理体制など)が定められており、当院では現在、保険診療での処方は行っておりません。
当院では、肥満治療をより幅広い方々にご提供する観点から、糖尿病専門医・肥満症専門医による診察・指導のもと、自由診療として処方しております。糖尿病合併症のある方など、保険診療での治療が望ましい場合は、専門医療機関へのご紹介も可能です。
また、マンジャロ®・リベルサス®は2型糖尿病が保険適応薬剤です。当院では糖尿病の診断がある方には保険診療として処方しています。糖尿病治療目的の方は糖尿病・代謝内科ページをご参照ください。本ページの記載はすべて糖尿病合併のない方に対する、自由診療としての肥満症治療目的の処方に関するものです。
- ✅ ウゴービ®・ゼップバウンド®・マンジャロ®の3剤を取り扱っています。どれが合うかは初診時に医師が状態を見てご相談します。
- ✅ 用量は必ず初期量から段階的に増量します。安全性と継続性を優先します。
- ✅ 「出して終わり」ではなく、内科医師が毎月フォローします。
- ✅ 当院取り扱い品は国内販売代理店経由(医薬品卸)から購入した正規品です。
- ✅ 他院でGLP-1製剤治療中の方の継続・転院も対応可能です。事前にLINEよりご相談ください。
こんな方にお勧めです
- 食事・運動療法をしているが目標体重に到達できない
- 間食・空腹感がおさえられない
- がんばってもすぐリバウンドしてしまう
- 忙しさ・ストレスで食生活のコントロールが難しい
- 加齢とともに代謝が落ち、以前より痩せにくくなった
- 高血圧・糖尿病・脂質異常など肥満に伴う症状を改善したい
- 将来の生活習慣病・合併症リスクを下げたい
- 医療のサポートのもとで安全に減量したい
ウゴービ®・ゼップバウンド®はもともとBMI 35以上、またはBMI 27以上で高血圧・糖尿病・脂質異常症のいずれかがある方を主な対象として開発された薬剤です。当院では肥満症専門医の診察のうえで適応を総合的に判断します。上記に当てはまらない方もまずはご相談ください。
ウゴービ®(セマグルチド)とは
ウゴービはGLP-1受容体作動薬の一つで、食欲を抑え、満腹感を高め、胃排出を遅延させることで持続的な減量効果をもたらします。米国FDAおよび厚生労働省より肥満症治療薬として承認されており、国際的な大規模臨床試験(STEP試験)でその有効性が証明されています。
プラセボ群 −2.4%に対し、ウゴービ2.4mg群
国内第III相臨床試験(NN9536-4382)
同国内試験での結果
出典:Wilding JPH, et al. N Engl J Med. 2021;384:989-1002. / ノボノルディスク社 ウゴービ添付文書
出典:同上
出典:同上
出典:同上
マンジャロ®/ゼップバウンド®(チルゼパチド)とは
マンジャロ®とゼップバウンド®は同一成分(チルゼパチド)・同一メーカー(イーライリリー社)の薬剤です。GLP-1に加えてGIP(グルコース依存性インスリン分泌ポリペプチド)受容体にも作用するデュアルアゴニストで、GLP-1のみに作用するウゴービと比べ、より強い食欲抑制・減量効果が報告されています。
Jastreboff AM, et al. N Engl J Med. 2022
システマティックレビュー・メタ解析(IJO 2025)
体重・HbA1c・血圧・脂質の有意な改善
出典:Frontiers in Endocrinology, 2025. doi:10.3389/fendo.2025.1593134
IOJ. Sep. 2025より作図
ウゴービ®/ゼップバウンド®/マンジャロ®の比較
どれを選ぶかは、初診時に医師が体重・既往歴・生活習慣・ご希望を伺いながらご相談します。迷われている方はまずご相談ください。
| 比較項目 | ウゴービ® | ゼップバウンド® | マンジャロ® |
|---|---|---|---|
| 有効成分 | セマグルチド | チルゼパチド | チルゼパチド |
| 作用機序 | GLP-1受容体作動 | GLP-1 + GIP デュアル | GLP-1 + GIP デュアル |
| 保険適応 | 肥満症 | 肥満症 | 2型糖尿病 |
| 当院での扱い | 自由診療(肥満症治療) | 自由診療(肥満症治療) | 自由診療(肥満症治療)または保険診療(糖尿病治療) |
| 投与方法 | 週1回 皮下注射 | 週1回 皮下注射 | 週1回 皮下注射 |
| 用量ステップ | 0.25→0.5→1.0→1.7→2.4mg | 2.5→5→7.5→10→15mg | 2.5→5→7.5→10→15mg |
| 減量効果(試験データ) | −13〜15%(68週) | −15〜20%(72週、用量依存) | *同一成分のため同等 |
使い方・診察の流れ
- ✅ 週1回、腹部などに自分で皮下注射するペン型製剤です(ウゴービ・ゼップバウンド・マンジャロいずれも)
- ✅ 針は内蔵されており外側から見えません。皮膚に押し付けるだけで完了するため、注射が苦手な方でも扱いやすい設計です
- ✅ 初回処方時に実機トレーニング用を使って注射方法を丁寧にご説明します
- ✅ 使用済みペンは再診時に当院へお持ちください(廃棄は無料)
各製薬会社の公式サイトに、自己注射の打ち方を動画でわかりやすく解説したページがあります。最新版・正確な情報をご確認いただくため、公式ページへのリンクをご案内します(初回処方時には院内でも実機を使ってご説明します)。
※リンク先は各製薬会社の公式サイトです。閲覧の前に「処方された患者さん・ご家族向けページである」旨のディスクレーマーが表示されます。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① 初回診察・カウンセリング(初診) | |
| 問診・診察 | 食習慣・生活環境・ダイエット歴などを問診。身長・体重測定(BMI算出)。必要に応じて血液検査を実施します。他院・健診での検査結果があればご持参ください。 |
| ② 説明・初回処方(初診当日) | |
| 説明内容 | 作用・副作用・効果の出方、自己注射の方法(実機で実演)、廃棄方法・保管方法。初回は必ず初期用量(最低用量)からの処方。処方は2本(2週分)または4本(4週分)単位。 |
| ③ 再診・増量の検討(原則1か月後〜) | |
| フォロー内容 | 体重・体組成の確認、副作用・体調のヒアリング、必要に応じて血液検査。効果と状態を見ながら増量は1段階ずつ慎重に進めます。 |
| ④ 継続・減量・治療終了へ(目安:半年〜2年程度) | |
| 終了へ | 効果が安定したら食事・運動習慣の定着と並行しながら徐々に薬を減らし治療終了を目指します。急な中断はリバウンドの原因になるため、やめ方も医師と相談しながら計画的に。 |
⚠️ 副作用について
最も多く報告されている副作用は消化器症状です。投与開始直後や増量のタイミングで起きやすいですが、継続により多くの方で自然に改善します。
よくある副作用(消化器症状)
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| 吐き気・胃のむかつき | 最も多い。投与開始初期・増量タイミングに出やすく、多くの場合継続で改善します |
| 下痢 | 比較的多い |
| 便秘 | 比較的多い |
| 腹部膨満感 | みられることあり |
| 注射部位の反応 | 一部にみられる |
まれながら注意が必要な副作用
- 低血糖:冷や汗・動悸・ふるえ・めまい・脱力感など。他の血糖降下薬との併用時に注意。
- 急性膵炎:激しい上腹部痛・背中の痛み・嘔吐。症状が出た場合はすぐにご連絡ください。
- 胆のう炎・胆石:黄疸・上腹部痛・発熱。急激な体重減少でリスクが高まることがあります。
副作用や気になる症状が生じた場合は、自己判断で中止せずすみやかにご連絡・ご来院ください。
料金(2026年6月12日改定)
カウンセリングのうえで治療適応があると判断された場合に処方を行います。処方前に、作用機序・副作用・効果の出方・自己注射の方法について丁寧にご説明します。初回は必ず初期用量からの処方となります。処方単位は2本(2週分)または4本(4週分)。下記は税込価格です。
マンジャロ®(チルゼパチド/2型糖尿病適応薬剤)
| 用量(週1回) | 4本(4週分) |
|---|---|
| 2.5mg(初期) | 17,600円 |
| 5.0mg | 27,000円 |
| 7.5mg | 40,000円 |
| 10.0mg | 55,000円 |
| 12.5mg以上 | お問い合わせください |
ゼップバウンド®(チルゼパチド/肥満症適応薬剤)
| 用量(週1回) | 4本(4週分) |
|---|---|
| 2.5mg(初期) | 26,000円 |
| 5.0mg | 38,000円 |
| 7.5mg | 52,000円 |
| 10.0mg以上 | お問い合わせください |
ウゴービ®(セマグルチド)
| 用量(週1回) | 4本(4週分) |
|---|---|
| 0.25mg(初期) | 16,000円 |
| 0.5mg | 26,000円 |
| 1.0mg | 38,000円 |
| 1.7mg | 48,000円 |
| 2.4mg | 60,000円 |
リベルサス®(セマグルチド)― 経口薬
注射が苦手な方向けの経口GLP-1製剤です。ウゴービと同成分(セマグルチド)の飲み薬で、毎日1錠を起床後に服用します。30錠(約1か月分)単位での処方となります。
| 用量(1日1錠) | 30錠(約1か月分) |
|---|---|
| リベルサス 3mg(初期) | 4,500円 |
| リベルサス 7mg | 14,000円 |
| リベルサス 14mg | 17,500円 |
診察料・検査料
| 項目 | 料金(税込) |
|---|---|
| 初診料 | 3,000円 |
| 再診料 | 1,500円 |
| 血液検査料 | 5,000円(必要時のみ) |
マンジャロ®:初診料3,000円 + 2.5mg×4本 17,600円 = 20,600円〜
ゼップバウンド®:初診料3,000円 + 2.5mg×4本 26,000円 = 29,000円〜
ウゴービ®:初診料3,000円 + 0.25mg×4本 16,000円 = 19,000円〜
*血液検査が必要な場合は別途 +5,000円。*2回目以降:再診料1,500円 + 薬剤代。増量後は薬剤費が変わります。
他院でGLP-1製剤治療中の方の継続・転院も対応可能です。事前にLINEよりご相談ください。
