舌下免疫療法
― スギ花粉症・ダニアレルギーの根本治療 ―

毎年繰り返すアレルギー症状を、薬で抑えるだけでなく「根本から改善する」治療法です。スギ花粉症(シダキュア®)・ダニアレルギー(ミティキュア®)に対応。保険適用で継続しやすく、渋谷・表参道・宮益坂上エリアのしおざき内科で随時受付しています。

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舌下免疫療法とは

舌下免疫療法(SLIT: Sublingual Immunotherapy)は、アレルゲン(アレルギーの原因物質)を含む薬を毎日少量ずつ舌の下に溶かして服用し、体をアレルゲンに慣らしていく治療法です。

花粉症や鼻炎の薬は症状を「抑える」対症療法ですが、舌下免疫療法は免疫反応そのものを変えることで、アレルギー体質を改善する根本的な治療(減感作療法)です。3〜5年の継続投与により、約7〜8割の方で症状の改善が報告されています。

7〜8
の方で症状が改善
3〜5
の継続治療が目安
保険適用
3割負担で受けられる

薬で症状を抑えるだけでなく、アレルギー体質を根本から改善したい方に適した治療です。渋谷・表参道・宮益坂上のしおざき内科では、花粉症治療の選択肢のひとつとして舌下免疫療法を提供しています。抗ヒスタミン薬などとの違いについては花粉症の治療法(対症療法との比較)もあわせてご覧ください。

こんな方にお勧めします
  • 毎年花粉シーズンに薬を大量に飲んでいる方
  • 薬の眠気・副作用が気になる方
  • 薬を減らしたい・できれば薬なしで過ごしたい方
  • 長期的にアレルギー体質を改善したい方
  • 花粉症シーズンに集中力の低下や睡眠の乱れなど、日常生活に支障をきたしている方
  • 小学生以上のお子さんも対応しています

当院で出来る舌下免疫療法

🌿 シダキュア®(スギ花粉舌下錠)

対象スギ花粉症(アレルギー性鼻炎・結膜炎)
対象年齢5歳以上(小学生から可)
投与方法1日1回(舌下服用)
保険適用あり(3割負担)

🏠 ミティキュア®(ダニアレルギー舌下錠)

対象ダニアレルギー(アレルギー性鼻炎・気管支喘息)
対象年齢5歳以上(小学生から可)
投与方法1日1回(舌下服用)
保険適用あり(3割負担)

🔜 アシテア®(ダニアレルギー舌下錠)近日対応予定

対象ダニアレルギー(アレルギー性鼻炎)
対象年齢5歳以上
投与方法1日1回(舌下服用)
保険適用あり(3割負担)

※ 当院では近日中に取り扱いを開始予定です。詳細が確定次第、このページにてご案内します。

舌下免疫療法の適応・対象となる方

舌下免疫療法を受けるには、以下の条件を満たす必要があります。初回受診時に採血検査でアレルゲン特異的IgE抗体を確認し、適応を判断します。

対象年齢:5歳以上(小学生〜成人・高齢者) / 抗ヒスタミン薬などとの併用:

🌿 シダキュア®(スギ)

  • 診断条件:スギ特異的IgE抗体陽性
  • 開始時期:スギ花粉飛散期(1〜4月頃)以外
  • 推奨時期:秋〜冬が最適
  • 治療期間:3〜5年

🏠 ミティキュア®(ダニ)

  • 診断条件:ダニ特異的IgE抗体陽性
  • 開始時期:通年(季節制限なし)
  • 推奨時期:いつでも開始可
  • 治療期間:3〜5年
⚠️ 以下の方は開始できないことがあります
  • 以前、舌下免疫療法で強い副作用があった方
  • 重症の気管支喘息がある方(コントロール不良)
  • 妊娠中、授乳中、または妊娠を予定している方(新規開始不可。治療継続中の方は医師にご相談ください)
  • 免疫抑制剤を使用中の方
  • がんや自己免疫疾患がある方
  • 口腔内に炎症・口内炎がある方(一時中断が必要な場合あり)

舌下免疫療法の治療の流れ

1
初回受診・アレルゲン検査
問診・採血でスギもしくはダニの特異的IgE抗体を確認します。すでに他院で検査済みの方はデータをお持ちください。この際、舌下免疫療法の詳しい内容・服用方法についてもご説明します。
2
結果確認・適応判定
数日後に検査結果を確認し、治療の適応があるかを判断します。
3
舌下免疫療法開始(1週目)
検査結果確認後、1週間分の薬を処方します。薬局で薬を受け取ったら、一度クリニックにお戻りください。
初回投与はアレルギー確認のため院内で行います(※内服方法は薬の飲み方もご参照ください)。服用後は30分間、院内で経過を観察します。体調不良があればすぐにスタッフへお知らせください。
異常がなければ、残り6日分の薬を翌日から自宅で1日1回服用します。午前中の服用をお勧めしています。
4
舌下免疫療法(2週目〜)
1週間後に再診します。のどや口の中の違和感を確認し、問題なければ増量します。症状に応じて1〜2週間分を処方します。
5
舌下免疫療法(それ以降)
増量後、副作用が出ていないか確認します。大きな問題がなければ4週間分を処方し、1か月ごとに受診して経過を見ていきます。
治療期間は3〜5年継続が基本です。長く続けることで治療終了後も数年間、抑制効果が持続します。症状が再燃した場合も、舌下免疫療法を再開することで速やかに治療効果を取り戻せるという報告があります。

薬の飲み方

1
薬を取り出し、舌の下に置きます。錠剤は唾液ですぐに溶けますが、すぐに飲み込まず、1分間そのまま保持してください
2
1分後に飲み込みます。飲み込んだ後は5分間、うがい・飲食はしないでください
🕐 服用のタイミングと注意事項
  • 服用時間帯はいつでも構いませんが、午前中が望ましいです(副作用が起きたときに対処しやすいため)。
  • 服用前後2時間程度は、激しい運動・アルコール摂取・入浴などをお控えください。
  • 朝に服用する場合、投与後すぐに走って通勤したり温かいシャワーを浴びると副作用が出やすくなることがあります。余裕をもってお過ごしください。

副作用について

舌下免疫療法は、アレルゲンを注射する皮下免疫療法と比べて、アナフィラキシーなどの重篤な副作用が起こりにくいのが特徴です。

舌下免疫療法によるアナフィラキシーの報告は国内で数例程度(0.1%未満)に留まり、これまでのところ国内での死亡例の報告はありません。海外のデータでも同様に非常に少ないことが示されています。

⚠️ 報告されている主な副作用
  • 口・耳のかゆみ
  • 口の中の腫れ、口内炎
  • のどのイガイガ・違和感
  • くしゃみ・鼻水などの鼻炎症状
  • 吐き気・腹痛などの消化器症状
  • ぜんそくや息苦しさなどの呼吸器症状
  • 意識消失などのアナフィラキシーショック(非常にまれ)

副作用の多くは服用後30分以内に出現します。また、内服後2時間以内の激しい運動でも起こりやすくなるとの報告があります。初回服用は院内で行い、30分の経過観察後にお帰りいただきます。

費用(保険適用)

舌下免疫療法は保険適用の治療です。3割負担の目安は以下の通りです(診察内容・使用する薬により異なります)。

内容3割負担の目安
初回受診(問診・採血:IgE検査)約2,500〜4,000円
2回目(結果説明・処方・院内初回投与)約1,000〜1,500円(薬代含む)
月1回の通院(診察・管理料・薬代)約3,000〜5,000円/月

しおざき内科へのアクセス
渋谷駅より徒歩約5分・表参道駅より徒歩約7分(宮益坂上方面)。渋谷・表参道エリアからお気軽にご来院ください。
アクセス・地図はこちら →

よくある質問

舌下免疫療法は保険適用ですか?

はい、保険適用の治療です。3割負担の場合、初回受診(採血含む)で約2,500〜4,000円、2回目以降の月1回通院(管理料・薬代含む)で約3,000〜5,000円/月が目安です。詳しくは費用の項をご覧ください。

シダキュア®はいつから始められますか?

スギ花粉が飛散している時期(目安として1〜4月頃)は新規開始できません。飛散終了後の5月以降が開始可能で、秋〜冬が最適な開始時期です。「今年の花粉シーズンが終わったら始めたい」という場合はGW明け以降にご相談ください。

ミティキュア®は一年中開始できますか?

はい、ダニアレルギー(ミティキュア®)は通年いつでも開始できます。スギ花粉症とは異なり、季節による開始制限はありません。

舌下免疫療法は何年間続けますか?

3〜5年の継続が推奨されています。1〜2年でも効果を感じる方はいますが、治療終了後も効果を長く維持するためには3〜5年の継続が必要です。途中でやめると効果の持続が短くなる傾向があります。

大人になってからでも始められますか?

はい、成人・高齢の方でも始められます。年齢の上限はなく、花粉症歴が長い方でも治療効果が期待できます。ただし、適応については初回診察時に血液検査で確認します。

子どもでも受けられますか?

当院では、副作用を考慮して小学生以上の方で実施しています。お子さんのアレルギー性鼻炎・花粉症でお悩みの保護者の方もお気軽にご相談ください。

花粉症の薬は中止できますか?

治療を続けるうちに症状が徐々に軽くなり、花粉症の薬が不要になる方もいます。ただし効果が出るまでには個人差があり、治療開始初期はすぐに中止できるわけではありません。症状のひどい時期は対症療法薬との併用が可能です。

花粉症の薬(抗ヒスタミン薬など)と一緒に使えますか?

はい、併用可能です。舌下免疫療法を続けながら、症状のひどい時期は併用することも問題ありません。また、開始時に不安な方は抗ヒスタミン薬を併用しながら内服を開始することもあります。

効果はいつ頃から感じますか?

個人差がありますが、多くの場合6か月〜1年で効果を感じはじめる方が多いです。十分な効果を得るには3〜5年の継続が必要です。

副反応はありますか?

服用直後に口の中がかゆくなる・腫れる感じが出ることがあります(口腔内局所反応)。多くは軽度で時間とともに落ち着きます。重篤なアナフィラキシーは非常にまれで、初回服用は院内で行い、安全を確認してからご帰宅いただきます。

お支払いはどのような方法がありますか?

現金のほか、クレジットカード・PayPay・ハチペイ・交通系ICがご利用いただけます。

副院長 塩崎正嗣
副院長
塩崎 正嗣
東京慈恵会医科大学医学部卒・同大学院博士課程修了。東京慈恵会医科大学附属病院(糖尿病・内分泌・代謝内科、感染制御部、総合診療科)、大手航空会社常勤産業医などを経て、現職。総合内科専門の見地から地域診療に幅広く関わるほか、予防医学・感染症治療・小児科診療・漢方治療にも意欲的に取り組む。