意識障害・けいれん・呼びかけへの反応がない場合はすぐに119番を。当院での対応範囲は軽症〜中等症の脱水・倦怠感・回復不良です。
熱中症の基本的な症状・重症度の見分け方・予防・応急処置については熱中症予防・対策ページをご覧ください。このページでは、当院で行っている点滴治療と漢方治療について詳しく解説します。
1点滴治療
熱中症・夏バテによる脱水・倦怠感に対して、経口補水だけでは追いつかない場合や、吐き気で水分が取れない場合に点滴による迅速な水分・電解質補充が有効です。
✓ 予約不要で受けられます。診療時間内に直接ご来院ください。
✓ 所要時間は内容により30分〜1時間程度です。
✓ 点滴中は横になってお休みいただけます。
💧 水分・電解質補充(ベーシック)
生理食塩水または乳酸リンゲル液を使用した基本的な点滴治療です。ナトリウム・カリウムなどの電解質を含み、熱中症による脱水・頭痛・吐き気・だるさの早期改善を図ります。所要時間:約30分。
🍋 ビタミン点滴(ビタミンC・B群)
高用量ビタミンCとビタミンB群を組み合わせた点滴です。熱中症による酸化ストレスへの対応、疲労回復・免疫サポートに有効です。水分・電解質補充と組み合わせることで、より早い回復が期待できます。詳しくはビタミン点滴・点滴外来ページをご覧ください。所要時間:約1時間(水分補充と組み合わせた場合)。
⭐ マイヤーズカクテル
ビタミンC・B群(B1・B2・B5・B6・B12)にマグネシウム・カルシウムを加えた総合栄養点滴です。全身の倦怠感・筋肉疲労・免疫力低下に対応し、夏バテの総合的な回復に適しています。詳しくはマイヤーズカクテルページをご覧ください。所要時間:約1時間(水分補充と組み合わせた場合)。
- 水分を取っても吐いてしまう・取れない
- 頭痛・めまい・だるさが取れない
- 暑い環境にいた後から体調が悪い
- 食欲が落ちて回復しない
- こむら返り(筋肉のけいれん)が起こる
点滴治療は予約不要でご来院いただけます
2漢方治療(予防・回復)
漢方薬は、熱中症の予防と、軽症〜中等症後の体力・消化機能の回復に有効です。「毎年夏バテがひどい」「夏になると食欲が落ちる」「胃腸が弱い」という方にも、症状に合わせた処方をご提案できます。
✓ 漢方薬は保険診療で処方できます。清暑益気湯・六君子湯・五苓散・補中益気湯はいずれも保険適用のエキス顆粒です。
✓ 処方箋を発行しますので、院内薬局または近くの保険薬局でもお受け取りいただけます。
清暑益気湯(せいしょえっきとう)
夏バテ・気力回復の代表的な処方です。倦怠感・食欲不振・口渇・発汗過多に対応します。「夏になるとからだが参る」という方の定番で、梅雨明け頃から飲み始めると予防効果も期待できます。
☑ 夏バテ ☑ 倦怠感 ☑ 食欲不振 ☑ 発汗過多
六君子湯(りっくんしとう)
胃腸の機能を整え食欲を回復させる処方です。吐き気・胃もたれ・食欲不振が目立つ夏バテに適しています。もともと胃腸が弱い方の体力回復にも使われ、熱中症後に食欲が戻らない場合にも有効です。
☑ 吐き気・胃もたれ ☑ 食欲不振 ☑ 胃腸虚弱
五苓散(ごれいさん)
体内の水分代謝を整える処方です。夏の胃腸症状(下痢・嘔吐・口渇)・むくみ・気圧による頭痛に有効で、熱中症の予防的な使用にも適しています。梅雨〜夏の時期の頭痛にも広く使われます。
☑ 口渇・下痢 ☑ むくみ ☑ 気圧性頭痛 ☑ 夏の胃腸症状
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
消化吸収を高めながら全身の気力・体力を補う処方です。熱中症後の回復期、夏の終わりの疲弊感、夏風邪後の長引く倦怠感に適しています。清暑益気湯より「補う力」が強く、秋口にかけての体力回復にも使われます。
☑ 気力・体力低下 ☑ 疲労感 ☑ 回復期 ☑ 夏後半〜秋口
上記はよく使用される処方の例です。実際の処方は診察時に症状・体質をうかがったうえで医師が判断します。複数の漢方を組み合わせる場合もあります。
3費用について
💧 水分・電解質補充点滴
保険診療(3割負担で数百〜数千円程度)
診察料含む。保険証をご持参ください。
🍋 ビタミン点滴
自費
詳細は点滴外来ページ参照。水分補充との組み合わせ可。
⭐ マイヤーズカクテル
自費
詳細はマイヤーズカクテルページ参照。水分補充との組み合わせ可。
🌿 漢方処方
保険診療(3割負担で数百〜千数百円程度)
診察料含む。処方箋発行(保険薬局でも受取可)。
お支払い:現金・クレジットカード・PayPay・ハチペイ・交通系IC対応。
Qよくある質問
予約は必要ですか?
点滴・漢方処方ともに当日は予約不要です。診療時間内に直接ご来院ください。前日までであればLINE予約・ネット予約でスムーズな診察もご利用いただけます。混雑時はお待ちいただく場合があります。ご不安な場合は先にお電話で受診可否をご相談いただくこともできます。
どのような症状のときに来院すればいいですか?
頭痛・吐き気・だるさが水分摂取で改善しない、水分や食事が取れない、毎年夏バテがひどく回復に時間がかかる、夏の胃腸症状(下痢・食欲不振・むくみ)が続いている場合にご来院ください。
意識がない・呼びかけに反応しない・けいれんしている場合は、すぐに119番(救急)を呼んでください。
点滴にはどのくらい時間がかかりますか?
水分・電解質補充のみであれば約30分、ビタミン点滴やマイヤーズカクテルを追加した場合は約1時間程度です。混雑状況によって前後することがありますので、時間に余裕をもってご来院ください。
漢方薬は保険で処方してもらえますか?
はい、保険診療で処方できます。清暑益気湯・六君子湯・五苓散・補中益気湯はいずれも保険適用の処方薬(エキス顆粒)です。診察のうえで症状に合った処方をご提案します。処方箋を発行しますので、院内薬局または保険薬局どちらでもお受け取りいただけます。
漢方はいつから飲み始めるとよいですか?
予防目的であれば梅雨の時期(6月頃)から飲み始めると、夏バテの予防・軽減に効果的です。特に五苓散(水分代謝・気圧への対応)と清暑益気湯(夏の消耗予防)は早めの使用が有効です。
熱中症後の回復目的であれば、症状が落ち着いたタイミングから補中益気湯や清暑益気湯を使うことが多いです。
子どもや高齢者でも受けられますか?
はい、対応しています。漢方薬は小児から高齢者まで幅広く使用できます。点滴も同様です。特に高齢者は口渇感が弱く気づかないうちに脱水になりやすいため、「おかしい」と感じたら早めにご相談ください。お子さんの場合は体重に合わせた量を処方します。
