1FreeStyleリブレ2とは

FreeStyleリブレ2 本体とスマートフォンアプリ

血糖をはかるとき、通常は血液を必要とします。血(液)の糖だから当たり前なのですが、採血や穿刺具を使うのは大変ですよね。「持続的に簡単に測定できる方法はないか」という問いに答える一つのツールが、FreeStyleリブレ2(フリースタイルリブレ2)です。昔は使用にかなり制限があったのですが、最近はかなり緩和されており、公式ショップなどから通販でも入手できます。当院でも取り扱いを始めましたので、解説します。

FreeStyleリブレ2は、皮下の間質液を通して血糖値を1分ごとに測定できる持続血糖測定(CGM)デバイスです。腕などに装着することで、採血なしで継続的に血糖の推移を記録できます。

💡 間質液って?

細胞と細胞の間に存在している液体で、血液から移行したブドウ糖や酸素などを含んでいます。この間質液のグルコース濃度は血液中の血糖値とほぼ同じです。厳密には「血」糖値ではないのですが、ほぼ同等なので、当ページでは血糖値として統一して記載しています。

文責:塩崎正嗣 副院長(←よくわからなかったらこの人に聞いてね!)

2こんな方にお勧めします

FreeStyleリブレ2は、インスリン治療中の方はもちろん、糖尿病予備群(境界型)血糖スパイク(食後高血糖)が気になる方、健康診断でHbA1c・空腹時血糖を指摘された方にも有用です。

インスリン治療中の方

毎回の採血が不要になり、夜間や気づかない時間帯の低血糖・高血糖も把握できます。保険適用で費用を抑えられます。

血糖スパイク(食後高血糖)が気になる方

食後の急激な血糖上昇は、通常の空腹時血糖検査・健康診断では発見しにくいことがあります。リブレ2では食後の波形が可視化され、どの食事・食べ方で血糖が上がりやすいかがわかります。

健康診断で血糖値・HbA1cを指摘された方

「空腹時血糖値が100 mg/dL以上」「HbA1cが5.6%以上」と指摘された方(糖尿病予備群の可能性)。リブレ2で食後の血糖変化を把握し、生活習慣改善の具体的なポイントを見つけられます。

糖尿病予備群(境界型糖尿病)と言われた方

糖尿病予備群を放置すると年5〜10%が糖尿病に進展しますが、適切な生活習慣介入で進展リスクを大きく下げられることが大規模臨床試験で示されています。

低血糖が心配な方

アラート機能により、設定した値を下回ると通知が届きます。運転中や夜間など、気づきにくい低血糖の予防に役立ちます。

3実際の大きさとつける場所

FreeStyleリブレ2と500円玉のサイズ比較

ほぼ500円玉サイズ

厚さは4mm程度。装着場所にもよりますが、服に隠れやすく服に引っかかることも殆どありません。

FreeStyleリブレ2 二の腕への装着例

二の腕などに装着

つける場所は二の腕か腹部。二の腕の内側など、わかりにくい場所に装着する場合が多いです。

※当院での装着写真はわかりやすさを重視した位置に装着しています。

4実際の血糖の見え方とメリット

FreeStyleリブレ2 スマホアプリでの血糖測定画面

FreeStyleリブレ2は、Bluetoothを介してスマートフォンに1分ごとの血糖値を専用アプリに送信します。装着してアプリを通して有効化した60分後から測定が始まり、波形が徐々に記録されていきます。

Bluetooth圏外にスマートフォンが離れても、8時間までは端末(センサー本体)に記録されているため、スマートフォンで改めて読み込むことで簡単に波形が補完できます。

こんなことができます

メリット

◎ 持続的な測定のため、日々の細かな血糖マネジメントの状態がわかる
◎ 夜間や気付かないときの低血糖の評価ができる
◎ 食後高血糖(血糖値スパイク・グルコーススパイク)の有無がわかる
◎ 穿刺器具での測定が不要になる
◎ 運動などの影響が簡単にわかる
◎ 血糖の変動を基に、医師のアドバイスを受けられる

デメリット

⚠ ご留意ください

5健康診断で血糖値が高い方・糖尿病予備群・血糖スパイクが気になる方へ

「健康診断で血糖値が高いと言われた」「HbA1cが境界値だった」――そうした方にこそ、リブレ2による持続血糖モニタリングは大きな価値があります。健康診断では見つかりにくい食後の血糖スパイク糖尿病予備群(境界型糖尿病)の実態を、自分の目で確認できます。

血糖値・HbA1cの判定基準(日本糖尿病学会)

正常型

空腹時血糖値 < 100 mg/dL / HbA1c < 5.6%

境界型(糖尿病予備群)

空腹時血糖値 100〜125 mg/dL / HbA1c 5.6〜6.4%

糖尿病型

空腹時血糖値 ≧ 126 mg/dL / HbA1c ≧ 6.5%

出典:日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド 2024-2025」

糖尿病予備群を放置するとどうなるか

⚠ 予備群でも進行する病態

出典:Tabák AG, et al. Prediabetes: a high-risk state for diabetes development. Lancet. 2012;379(9833):2279-2290.

「血糖スパイク(食後高血糖)」── 健康診断では見つからない隠れた高血糖

健康診断や人間ドックでは空腹時血糖値・HbA1cを測定しますが、これらが正常範囲内でも食後の血糖値が急上昇(140 mg/dL以上)している方は少なくありません。これが「血糖スパイク(食後高血糖)」で、健診の数値だけでは把握できない隠れた問題です。

✓ なぜ血糖スパイクが問題なのか

出典:DECODE Study Group. Glucose tolerance and mortality. Lancet. 1999;354(9179):617-621. / Hanefeld M, et al. Diabetes Care. 1996.

リブレ2で「見える化」できること

食後の血糖変化

朝食・昼食・夕食ごとの血糖上昇パターン。どの食事で血糖が跳ね上がるかが一目で把握できます。

食べ方による違い

同じメニューでも食べる順番(野菜→たんぱく質→炭水化物)や速度で血糖変化が変わることを実感できます。

運動効果の確認

食後30〜60分のウォーキングが血糖スパイクをどれくらい抑えるかが数値で分かります。

夜間・睡眠中の血糖

夜間の隠れた高血糖、暁現象(夜明け前の血糖上昇)、夜間低血糖の有無を確認できます。

ストレス・睡眠の影響

睡眠不足や強いストレスがある日の血糖傾向の変化も把握できます。

生活習慣介入の効果はエビデンスで裏付けられています

米国DPP研究(Diabetes Prevention Program)では、糖尿病予備群の方への食事・運動指導による生活習慣介入により、糖尿病への進展リスクが58%減少しました。これは薬物療法(メトホルミン)での31%減少を大きく上回る効果です。

リブレ2で自分の血糖パターンを「見える化」することで、より具体的・持続可能な行動変容につなげることができます。

出典:Diabetes Prevention Program Research Group. Reduction in the incidence of type 2 diabetes with lifestyle intervention or metformin. N Engl J Med. 2002;346(6):393-403.

当院では、糖尿病予備群・健診で血糖値を指摘された方・血糖スパイクが気になる方の自費でのリブレ2装着(2週間 7,700円/個)に対応しています。糖尿病専門医の診察のもと、ご自身の血糖パターンを把握し、食事・運動の改善ポイントを一緒に考えていきます。

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糖尿病・代謝内科(専門ページ)

血糖管理・薬物療法・メタボリックドミノ・合併症予防まで。リブレ2の保険適用(インスリン治療中の方)についても詳しく解説しています。

6費用(保険・自費)

保険診療(インスリン治療中の方)

3,750円 / 月(3割負担の場合)

現在、当院でインスリン治療を行っている方が対象。

自費(インスリン治療をしていない方)

2週間 7,700円/個(税込)

糖尿病予備群・血糖スパイクを評価したい・運動の影響を見たいなどの目的でも装着可能。

💡 リブレViewとの連携について

保険・自費を問わず、当院のリブレViewとの連携を行っていただきます。治療補助としての機器ですので、ご了承ください。

送信は機器から自動的に行われますので、連携後に装着者が行う必要は一切ありません。設定については当院医師から丁寧にご案内します。

7実際に始めたい方へ

現状、水曜日以外のご案内となります。来院時か、診療時間内に電話もしくはLINEにてご相談ください。

LINEで相談 ネット予約 03-5485-3123