⚠️ 2026年 麻疹流行中

1麻疹ワクチン「空白世代」― 要注意の生まれ年

麻疹の重症化を防ぐには、2回のワクチン接種または自然感染による十分な抗体が必要です。日本では過去のワクチン政策の経緯から、免疫が不十分な可能性のある世代があります。

生まれ年年齢目安免疫状況の目安
1972年9月以前生まれ 54歳以上 ⚠️ ワクチンが普及していない時期。接種記録が不明なことが多く、未接種の可能性があります。
1972〜1990年生まれ 35〜53歳 ⚠️ 「空白世代」の中核。定期接種は1回のみ。2006〜2010年の追加接種プログラム対象外。免疫が不十分な方が多い世代です。
1990〜2000年生まれ 25〜35歳 △ 中学・高校時の追加接種プログラムを受けていれば2回接種済み。受け忘れた方は1回のみの可能性があります。
接種歴の確認方法

母子手帳に接種記録が残っています。紛失した場合は、市区町村の保健センターや接種を受けたクリニックに記録が残っている場合があります。接種歴が不明な場合は、抗体検査を受けることをお勧めします。

2抗体検査結果の読み方(EIA-IgG法)

当院の抗体検査はEIA法(IgG)を採用しています。単純な「陽性・陰性」だけでなく、数値の大きさが重要です。陽性でも数値が低い場合は「抗体が不十分」と判定され、追加接種が必要になります。

感染症 陰性(抗体なし) 陽性・基準未満(抗体が不十分) 十分な抗体あり
麻疹(はしか)< 2.02.0 〜 15.9≧ 16.0
風疹< 2.02.0 〜 7.9≧ 8.0
水痘(水ぼうそう)< 2.02.0 〜 3.9≧ 4.0
おたふくかぜ(ムンプス)< 2.02.0 〜 3.9≧ 4.0

基準値は日本環境感染学会の標準に準じています。検査機関・測定法により若干異なる場合があります。

⚠️ 麻疹の基準値が高い理由

麻疹は感染力が極めて強く(感染者1人が未免疫者12〜18人に感染させる)、重症化・合併症のリスクも高い感染症です。そのため、十分な免疫と判定されるEIA値の基準が他の感染症より高く設定されています(≧16.0)。「陽性」であっても16.0未満であれば追加接種をお勧めします。

3検査結果に応じたワクチン接種の目安

検査結果判定対応
十分な抗体あり✅ 免疫あり追加接種は不要です
陽性・基準未満⚠️ 抗体が不十分ワクチン1回の追加接種をお勧めします
陰性(抗体なし)❌ 免疫なしワクチン2回の接種が必要です(最低27日間隔)
当院でのワクチン接種について

抗体検査の結果をもとに、そのまま当院でのワクチン接種をご案内することができます。麻疹・風疹(MRワクチン)、水痘ワクチン、おたふくかぜワクチンを取り扱っています。検査から接種まで一貫して対応できます。

→ ワクチン予約・詳細はこちら

⚠️ ワクチン接種ができない方

麻疹・風疹・水痘・おたふくかぜのワクチンは生ワクチンです。以下の方は接種前に必ず医師にご相談ください。

44つの感染症について

麻疹(はしか)

麻疹ウイルスによる感染症で、感染力は空気感染を起こすほど極めて強い感染症です。高熱・発疹・カタル症状(咳・鼻水・目の充血)が特徴で、重症化すると肺炎・脳炎を合併することがあります。ワクチンによる予防が最も重要です。詳しくは麻疹(はしか)2026年流行・ワクチンのページ →もご覧ください。

風疹

妊娠初期の女性が感染すると、赤ちゃんに先天性心疾患・難聴・白内障などを引き起こす「先天性風疹症候群(CRS)」のリスクがあります。妊娠を考えている方・そのパートナーの方は特に抗体確認をお勧めします。

水痘(水ぼうそう)

子どもの頃に感染・ワクチンを受けた方の多くは免疫を持っていますが、医療・保育職の方は職場での感染リスクがあります。成人が感染すると重症化しやすいため、抗体価の確認をお勧めします。ウイルスが体内に潜伏し、後年に帯状疱疹として再活性化する場合もあります。

おたふくかぜ(ムンプス)

耳下腺の腫れ・発熱が主な症状です。成人が感染すると重症化しやすく、精巣炎・卵巣炎・難聴(回復しない場合も)を合併することがあります。ワクチン(任意接種)で予防できます。

5抗体検査証明書の発行

日本語・英語での証明書発行に対応しています

証明書の発行をご希望の方は、採血時に受付スタッフまたは医師にお申し出ください。必要書類のフォーマットがある場合はお持ちいただくとスムーズです。

結果のご連絡・再診について

6検査費用(自費)・ご予約

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麻疹・風疹・水痘・おたふくかぜ 各5,000円(税込)/梅毒・B型肝炎・C型肝炎なども対応

一部の検査は、病態によって保険適用となる場合があります。詳しくは診察時に医師へご相談ください。