男性更年期障害の症状

男性ホルモン(テストステロン)は心血管系など身体のさまざまな生理機能に関わっています。加齢に伴う肉体の衰えに、男性ホルモン低下による身体・精神的な症状が重なった状態が男性更年期障害(LOH症候群)です。人によって症状が異なるため、うつ病などの疾患と診断される場合もあります。

こんな症状に心当たりはありませんか?
  • 最近調子が出ない、よくない
  • よく眠れなくなった
  • いらいらしやすくなった
  • つかれやすくなった、すぐ眠くなる
  • 神経質になった / 漠然とした不安がぬぐえない
  • 意欲や行動力がおちた
  • 性欲が減った / 性交渉がうまくいかない
  • 髭の伸びが悪くなった
甲状腺疾患などの男性ホルモン以外の内分泌疾患や、精神疾患が背景にある場合もあるため、当院では問診(AMSスコア評価)と併せて、保険診療で様々な検査を実施しています。どの曜日でも受け付けていますが、副院長(塩崎正嗣医師)が中心に実施しています。

診断方法・検査について

初回診察時に、問診と併せて血液検査を行っています。血液検査では、LOH症候群で重症な遊離テストステロンの他、副作用や鑑別に関わるPSAや甲状腺、肝障害の有無などを評価します。

遊離テストステロンは保険算定が難しいため、自費での検査となります。
検査項目検査費用(税込)
遊離テストステロン3,500円
総テストステロン4,500円
PSA(前立腺特異抗原)2,200円
甲状腺機能・肝機能・血糖値など保険適用
それ以外の項目(甲状腺・肝機能等)は保険診療での検査が可能です。1週間後に結果が出ますので、再来院ください。
📐 LOH症候群の診断基準(2022年改訂)

主基準 総テストステロン < 250 ng/dL(8.7 nmol/L) ※国際基準に準拠した主要指標
補助基準 遊離テストステロン < 7.5 pg/mL ※旧基準8.5 pg/mLから改訂
参考 遊離テストステロン 7.5〜8.5 pg/mL は「グレーゾーン」として、症状・総テストステロン値を総合して判断します
出典:日本泌尿器科学会・日本Men's Health医学会「LOH症候群 診療の手引き」2022年改訂版

治療方法

遊離テストステロンや他の検査結果をみて、治療を行います。

テストステロン補充療法(保険診療)

⚠️ 現在入荷困難のため、新規での治療を停止しています

遊離テストステロンが8.5 ng/mL未満の場合、保険診療で2週間に1回注射ができます(エナルモンデポー 125〜250mg 筋肉注射)。接種量については、検査結果をふまえて医師が決定します。

以下の既往歴がある場合はテストステロン補充療法ができません:PSAが2 ng/mL以上、前立腺疾患(前立腺肥大・前立腺がんの既往)、睡眠時無呼吸症候群、重度の高血圧・心疾患・肝障害がある方。ホルモン補充療法のため、3か月に1度、血液検査で副作用や有効性の評価が必要です。

漢方診療(保険診療)

倦怠感や活力低下に用いる補中益気湯・十全大補湯、腎・泌尿器の衰えに用いる牛車腎気丸・八味地黄丸など、症状に合わせて漢方診療を行います。当院は漢方診療を日常的に行っておりますので、お気軽にご相談ください。

プラセンタ注射(自費診療)

倦怠感、慢性疲労、肝臓の疲れなどに有効です。当院ではラエンネックの注射(筋肉・皮下)を実施しています。ニンニク注射(フルスルチアミン)の併用を行う場合もあります。詳しくは点滴外来・美容注射のページをご覧ください。

ED治療薬(自費診療)

性欲減退、勃起不全についてはED治療薬が有効な場合があります。当院ではPDE5阻害薬3種(バイアグラ・レビトラ・シアリス)の処方をしております。詳細はED・AGA外来のページをご参照ください。