FreeStyleリブレ2について

FreeStyleリブレ2をご存じでしょうか。

血糖をはかるとき、通常、血液を必要とします。
血(液)の糖だから当たり前なのですが、採血や穿刺具を使うのは大変ですよね。

持続的に簡単に測定できる方法はないか、という問いに答える一つのツールが、
FreeStyleリブレ2 (フリースタイルリブレ2、)
です。
昔は使用にかなり制限があったのですが、最近はかなり緩和されており、
公式ショップなどから通販でも入手ができます。
当院でも取り扱いを始めましたので、解説します!

文責:塩崎正嗣 副院長 (←よくわからなかったらこの人に聞いてね!)

  • FreeStyleリブレ2とは
  • 実際の大きさとつける場所
  • 実際の血糖値の見え方と、メリットデメリット
  • 費用(保険・自費)
  • 実際に始めたい方へ

FreeStyleリブレ2とは

上の写真の左側、丸い白い機械がFreeStyleリブレ2です。
これを腕などに打ち込むことで、皮下の間質液を通して血糖を1分ごとに測定することができます。

*間質液って?
細胞と細胞の間に存在している液体で、血液から移行したブドウ糖や酸素などを含んでいます。
この間質液のグルコース濃度は血液中の血糖値とほぼ同じです。

ですので、厳密には「血」糖値ではないのですが、ほぼ同等なので血糖値で統一して記載していきます。

ほぼ500円玉サイズ

二の腕などに装着します

実際の大きさとつける場所

上の写真をご覧頂くとわかるように、ほぼ500円玉と同じ大きさです。
厚さは4mm程度で、打つ場所にもよりますが服に隠れやすいサイズで、服に引っかかることも殆どありません。防水性もしっかりしており、お風呂やプールもそのまま問題なく入れます。

つける場所は二の腕か腹部ですが、二の腕は内側など、わかりにくい場所に装着する場合が多いです。実際にはつける場所は相談してから装着しています。
*写真はわかりやすさを重視して装着しています。

装着は専用の器具を使って医師が行います。

センサーの有効期間は14日までで、14日を過ぎると自動的に機能が停止します。

実際の血糖の見え方とメリット

実際の測定画面

FreeStyleリブレ2からは、Bluetoothを介してスマートフォンに1分ごとの血糖値を専用のアプリに送信しています。装着してアプリを通して有効化した60分後から測定が始まり、上記のような波形が徐々に記録されていきます。
Bluetooth圏外にスマートフォンが離れても、8時間までは端末に記録されているため、スマートフォンで改めて読み込むことで簡単に波形が補完できます。

他、低血糖や高血糖のアラートをつけたり、食事や運動のメモをいれたり、過去の履歴をみたり、ということができるため、
「知らないところで低血糖が起きてないか」「高血糖スパイクがないか」
などを知ることができる他、
「この食べ物だとこれくらいあがるのか」
「この運動は血糖を下げるのに有効かも」
ということを知ることもできます。

メリットとデメリットとしては、以下になります。

◎メリット
持続的な測定のため、日々の細かな血糖マネジメントの状態がわかる
・夜間や気付かないときの低血糖の評価ができる
・食後高血糖(血糖値スパイク・グルコーススパイク)の有無がわかる
・穿刺器具での測定が不要になる
・運動などの影響が簡単にわかる
・血糖の変動を基に、医師のアドバイスを受けられる

◎デメリット
・装着部位にかゆみや炎症を呈する場合がある
・MRIなどの検査の際には外すことを求められる可能性がある

 

 

 

費用(保険・自費)

現在、当院でインスリン治療を行っている方については、保険での算定が可能です。
費用としては3割負担の場合3,750円/月となります。

インスリン治療を行っていない方については、自費での取り扱いとなります。

費用:7,700円 (税込)

保険、自費問わず、当院のリブレViewとの連携を行って頂きます。
治療補助としての器械ですので、ご了承ください。送信は器械から自動的に行われますので、連携後に装着者が行う必要は一切ありません。
設定については当院医師から丁寧にご案内します。

実際に始めたい方へ

現状、水曜日以外のご案内となります。
来院時か、診療時間内に電話もしくはLINEにてご相談ください。

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