〇EDとは
日本性機能学会ではEDを「性交時に有効な勃起が得られないために満足な性交が行えない状態で、通常性交のチャンスの75％以上で性交ができない状態」と定義しています。
軽症・中等症含め日本だけでも1000万人以上が該当し、原因も加齢、心因性、疾病によるものなど様々です。当院では日本で認可されているPDE5阻害薬3種が処方可能です。
いずれも国内正規品で、輸入品などの品質が不良なものは取り扱っておりませんのでご安心ください。
なお、当院は保険診療としてのPDE阻害薬の処方（不妊治療に対して実施）は実施しておりません。

〇PDE阻害薬とは
PDE(5)とは、血管の拡張に関わる酵素です。
EDは、性交時にPDE5という物質の働きで、勃起を促すcGMPが分解されてしまい、勃起が妨げられて起こります。そこでこのPDE5の働きを抑えることにより、cGMPを増やし勃起の状態を維持することができます。

〇PDE阻害薬の副作用
どの薬剤もほぼ同等の有害事象が報告されており、血管拡張作用による頭痛、ほてり・紅潮、消化管異常（胸やけ、胃部不快感など）がいずれも生じることがあります。
また、グレープフルーツ(ジュース含む)との併用は有効成分が増加するため、予期せぬ副作用が出現する恐れがあるため控えてください。

〇PDE阻害薬が服用できない方
以下の場合は内服ができません。
・各薬剤の過敏症（アレルギー）がある方
・硝酸剤あるいは一酸化窒素供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル等)を投与中の方
・心血管系障害を有するなど、性行為が不適当と考えられる方
・不安定狭心症のある方、または性行為中に狭心症をおこしたことのある方
・コントロール不良の高血圧(>170/100 mmHg)・低血圧(<90/50 mmHg)がある方
・コントロール不良の不整脈がある方
・3ヶ月以内の心筋梗塞の既往歴がある方
・６か月以内の脳梗塞、脳出血の既往歴がある方
・肝硬変など、重度肝障害がある方
・網膜色素変性症がある方

〇ED治療薬の種類と費用

当院では３種類処方しております。費用は１錠あたりです。
大きな違いは、作用時間と剤型です。
１剤から処方可能ですが、数十錠の場合はお時間を頂く場合がございます。
別途、処方料1100円(税込)がかかります。

□バイアグラ（シルデナフィル）50mg
純正品：1,500円（税込 1,650円）
ジェネリック：1,000円（税込 1,100円）
バイアグラODフィルム：1,000円（税込 1,100円）

4～5時間作用の短時間作用型型で、空腹時30分～1時間前の内服が推奨されます。
食後、特に脂っぽい食事後の内服は吸収率が下がり効果が得られないことがあります。
フィルム型は小さい名刺程度の包装のため、スペースをとらず持ち歩きやすいことが特徴です。

□レビトラ(バルデナフィル）

20mg　1,500円（税込 1,650円）
8～10時間作用の短時間作用型で、吸収が早く、即効性があるとされています。
高脂肪食後は吸収率が下がることがあり、食前15-30分前が推奨されます。
ジェネリックのバルデナフィルのみの取扱いとなります。
＊先行品は国内販売中止となっております。
 

□シアリス
20mg　2,000円（税込 2,200円）
□タダラフィル（シアリスジェネリック）
20mg　1,400円（税込 1,540円）
効果が30～36時間続く長時間型です。食事の制限はありませんが、食前2時間前がより効果的です。


＊費用面/治療期間についての補足
これらのPDE阻害薬は根治治療剤ではないため、基本的に「性行為に合わせて都度内服が必要」な薬剤です。薬の相性やライフスタイルに合わせての内服をお勧めしております。
ただ、EDはメンタルの影響も大きいため、PDE阻害薬を使用してから自信がついて、不要になるケースもみられます。
 

〇AGA(男性型脱毛症）とは
AGAとは、「Androgenetic Alopecia」を略したもので、男性型脱毛症のことです。成人男性に多くみられ、思春期以降に発症し徐々に進行する脱毛症状です。
初期症状としては額の生え際や頭頂部の毛髪が細く短くなり、次第に額の生え際が後退したり頭頂部の毛髪がなくなります。原因としては男性ホルモンの影響や遺伝素因が報告されています。

〇AGA治療薬の作用機序
AGAの原因はジヒドロテストステロン（DHT）によって生じ、これは男性ホルモンのテストステロンが5α還元酵素の作用により変換され、髪の成長期を短縮させてしまいます。
その結果、細く短い毛が増え、薄毛になっていきます。
AGAの治療薬は、5α還元酵素を阻害することで髪の成長期を促すものです。
AGAに作用するのは5α還元酵素の2型といわれており、フィナステリドは2型に作用します。
一方、デュタステリドは1型と2型に作用することが特徴です。
 

〇副作用
共通した副作用として、勃起不全・リビドー減退（性欲減退）、射精障害が生じることがあります。
頻度は1%程度で、必要に応じてED治療薬を併用します。
その他、肝障害、乳房のはれや痛み、うつ症状の悪化の危険性などが報告されています。
また、精液移行性は殆どありません。
*2剤間の副作用の差はあるという報告と変わらないという報告があるため、上記と記載しています。
添付文書上は、デュタステリドはうつ症状の記載はありませんが、重度肝障害で禁忌となっています。


〇治療期間
効果発現には個人差があり、効果がでるまで3ヶ月から6ヶ月必要とされています。
また、効果が十分に得られた後も、中止すると再燃することが多いため、必要に応じて継続が必要となります。治療効果やライフスタイルに合わせて継続をご相談いたします。

効果としてはデュタステリドの方が強いとされていますが、当院では通常フィナステリドからの使用をお勧めしております（デュタステリドからの使用も可能です）。

〇費用

下記の薬剤代に加え、別途処方料1100円(税込)がかかります。

□プロペシア（フィナステリド）
ジェネリック　28日分セット　5,000円（税込 5,500円）
先行品　　　　28日分セット　7,000円（税込 7,700円）

□ザガーロ (デュタステリド)
先行品　　　　30日分セット　11,000円（税込 12,100円）
ジェネリック　30日分セット　6500円（税込）
プロペシアより薬剤の効果が強く、発毛効果も高い薬剤です。
＊在庫の都合で、事前にお問い合わせをお願いいたします。

いずれも、数か月分まとめて処方も可能ですが、初めての内服時は有害事象を考慮して1～2か月分の処方とさせて頂いております。

治療費用目安：
フィナステリド半年内服・診察4回の場合
⇒5,500円*6か月分 + 処方料＊診察4日=37100円/6か月　

＊女性AGA(FAGA)は、こちらにある毛髪サプリメント等をご参照ください。

◇医療機関専売品について◇

〇オンラインで注文できますか？
➡クリニックでの直接注文のみとさせて頂いております。
過去受診歴があり、多めに注文をご希望の場合は電話もしくは公式LINEからの事前相談もできます。
 

〇多めに購入できますか？
➡在庫があれば可能です。在庫がない場合、発注が必要なため少しお時間を頂きます。
ご了承ください。

〇会計方法は何ができますか？
➡現金の他、Paypay、ハチペイ、交通系IC、クレジットカードに対応しております。