〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-7-5 青山セブンハイツビル2F 
JR・東京メトロ 渋谷駅より徒歩 約5分、東京メトロ 表参道駅B2出口より徒歩 約7分

お気軽にお問合せください

午前   9:00~13:00 (12:40 最終受付)
午後 15:00~18:00 (17:40 最終受付)
※第1・3土曜は午前のみ診療              
休診日:第2・4土曜/日曜・祝日   

お電話でのお問合せ・ご相談はこちらへ

03-5485-3123

新型コロナウイルス感染症について

2024.1.6Last update

新型コロナウイルス感染症の病態や予防法などについてまとめています。
発熱患者については受け入れを限定せず診療しております。

=重要= 

2023年5月8日より新型コロナ有為する感染症は5類感染症へ変更となります。
それにあたって、感染者及び濃厚接触者に対して、法律上の外出自粛は求められません。
ただし、発症後5日間が経過し、かつ、解熱及び症状軽快から24時間経過するまでは外出を控えることが推奨されています。

ワクチン接種については当該ページをご参考ください。

 

新型コロナウイルス感染症は以前に比して減っていますが、散発的な発生はみられています。年末年始後やや増加傾向であり、注意をしてください。
手洗い・適切なマスクの着用での感染防御を行ってください。屋外や店内換気がしっかりしていても感染機会はあるため、各自での予防策が重要です。

ワクチン接種による重症化予防が重要ですので、接種をしていない方は接種を推奨します。

 

Q.コロナウイルスとは
発熱や咳などの上気道症状を引き起こす一般的なかぜウイルスで、人に感染を起こすものは6種類といわれていました。また、動物ごとに固有のコロナウイルスが知られています。

重篤な症状を呈する中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)を除く4種は一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)を占めます。今回の新型コロナウイルスはSARS-Cov-2、新型コロナウイルス感染症はCOVID-19と命名されています。


Q.感染経路や感染力は?
感染経路はSARS、MERSと同様に飛沫感染、接触感染と考えられています。手洗いを中心とした標準予防策が重要です男女比はやや男性に多く、感染力は季節性インフルエンザよりやや弱い程度とされています。潜伏期の中央値は2.9日(B1.1.529系統;オミクロン株)で、感染力がある時期は、各種研究より「発症2日前から発症後 5日間程度」です。

 

Q.症状は?
基本的には発熱、咳などの上気道症状が中心です。他のかぜやインフルエンザと同様に、肺炎を合併すると重症化することがあり、息切れや呼吸困難感(歩いたりしゃべったりで呼吸がつらくなるレベル)などがある場合は注意が必要です。

中等度肺炎以上では血栓リスクが高まることが報告されており、必要に応じて専門医療機関へ迅速に紹介を行っています。
 

Q.においや味がわかりにくくなると聞いたけど…
嗅覚(におい)や味覚(味)の障害はインフルエンザや普通のかぜでも生じることがあり、新型コロナウイルスのみが原因とは限りません。他、味覚障害には神経性、亜鉛欠乏、精神由来などもあるため、必要に応じて検査が必要です。
かぜが原因の場合は、自然経過で治ることが殆どです。味覚障害等の後遺症については、時間経過で改善することが多いですが不明な点も多く、舌の味蕾の浮腫が原因ともいわれています。当院では漢方薬の治療も併用しています。

Q.確定診断はどうするの?
診断方法は現時点では核酸増幅法(PCR法など)や迅速抗原検査キットがあります。当院では精度の高いPCR検査を外部委託している他、抗原検査キット(鼻粘膜・唾液)を実施しています。ただし、100%確実な検査はないため、偽陽性・偽陰性を含めて評価しております。
 

Q.新型コロナウイルスの抗体は下がると聞いたけど、どうなの?
現在の抗体検査の主流は、感染歴を評価するヌクレオカプシドタンパク質に対する抗体検査と、ワクチン接種後に増加するスパイクタンパク質に対する抗体検査の2種があります。
いずれも、抗体価は徐々に漸減する傾向があります。一方で長期間持続するケースや、また感染に対する反応は抗体価が低くても保たれていたという報告もあるなど、まだ明確な結論はでていません。

 

Q.抗体ってそもそも何?
病原性のウイルスや細菌などの病原体、花粉、卵、小麦などの生体に免疫応答を引き起こす物質(抗原)が体内に入ってくると、体内に入った抗原を体外へ排除するための物質を作ろうとします。この物質が免疫グロブリンというタンパク質で、抗体と称されるものです。病原体に対して抗体ができることで、病原体による疾病の予防や早期の治癒が期待できます。この仕組みを利用したものが、各種のワクチンです。

また、麻疹や風疹のように、抗体が出来ると終生免疫が成立し感染しなくなるものや、感染急性期が下がると抗体価が下がってくるマイコプラズマなど、様々なケースがあります。新型コロナウイルスについては、抗体ができるまで1-3週間とされています。

Q.濃厚接触者の定義って? 
以下の定義で濃厚接触者と判定されます。
*2023年5月8日以降、濃厚接触者への法律に基づく外出自粛は求められません

症状のある陽性者と「発症日の2日前から療養が終了するまでの期間」、
もしくは 症状のない陽性者と「検体を採取した日の2日前から療養が終了するまでの期間」
に、以下の条件のいずれかに当てはまる方が該当します。
□陽性者と同居している人
□陽性者と長時間の接触があった人 (車内、航空機内等での同乗の場合を含む。)
□適切な感染防護なしに陽性者を診察、看護又は介護していた人
□陽性者の気道分泌液や体液などの汚染物質に直接触れた可能性が高い人
□マスクなしで陽性者と1m以内で15分以上接触があった場合 

 

Q.感染がわかった場合、隔離期間はどうなるの? 

2023年5月8日以降、新型コロナウイルス感染と診断されても、法律に基づく外出自粛は求められなくなりました。
ただし、感染性が失われているわけではないため、以下が推奨されています。

発症後5日間が経過し、かつ、解熱及び症状軽快から24時間経過するまでは外出を自粛
②発症後10日間が経過するまでは、マスクの着用等周囲への配慮をする

なお、現時点ではインフルエンザのように学校保健安全法等に規定はありません。

 

Q.予防法は?

感染しないために、標準予防策として流水及び石鹸による手洗いを頻回に行うことが大事です。特に外出した後や咳の後、口や鼻、目などに触る前には手洗いを徹底しましょう。手洗い後は消毒用アルコールを用いるとより効果的です。流水及び石鹸による手洗い もしくは 消毒用アルコールを用いて手指消毒をする」ことが推奨されています。手洗いができない環境下では消毒用アルコールが望ましいでしょう。

咳やくしゃみをする場合には口と鼻をティッシュや腕で覆う咳エチケットを心がけましょう。その後、使ったティッシュは捨て、流水と石鹸で手を洗ってください。マスク着用も限定的ながら効果はあり、濃厚接触を避けるためにも重要です。

 

Q.消毒は有効なの?
手など皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール(70%)が、物の表面の消毒には消毒用アルコールもしくは次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効です。消毒用エタノールの中には、エタノール量が不十分もしくは含有量記載がないものがありますので、よく確認してください。
なお、塩化ベンザルコニウムについては、有効性があるという報告はありません。

 

Q.治療は?特効薬はあるの?
現在様々な薬が開発・承認されており、内服薬も処方可能となっています。
ただいずれも非常に高価であり、当院では必要性を考慮して処方を実施しています。
現在では時限的措置にて、負担上限ありで治療薬が処方可能となっています。
*2024年1月6日現在、3割負担で9000円上限+処方諸費用(いずれも薬局にて引き換え時に発生)


基本的には、対症療法(咳止め、解熱鎮痛薬など)が中心となります。肺炎を合併した場合は抗生物質など、適切な治療を行います。後遺症については漢方治療が有効な場合もあります。

なお、イベルメクチンの有効性については、十分な疫学的・臨床データがありません。
また、当院での処方はできません。

Q.インフルエンザや肺炎球菌のワクチンはうった方がいいの?
新型コロナウイルス感染症に有効というエビデンスはありませんが、季節性インフルエンザによる重症化の予防や、高齢者の死亡原因で多い肺炎球菌性肺炎に移行するリスクを減らす観点から、接種が推奨されています。接種する場合は14日間あける必要があります。

 

 

 

 

お問合せ・ご相談はこちら

ご不明・ご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら

03-5485-3123

受付時間
午前   9:0013:00 (12:40 最終受付)
午後 15:0018:00 (17:40 最終受付)
※第1・第3土曜日は午前のみの診療
休診日:第2・4土曜/日曜・祝日